書籍紹介 「うつ」は食べ物が原因だった!

はじめに
 「薬でもカウンセリングでもない方法で、心の不調を改善できる」
 このようにいうと、あなたは驚かれるだろうか。
 私のクリニックには、すでにほかのクリニックから多くの薬をもらっている方が来院される。患者さんは20~40歳代が多く、働き盛りの年代なのに思うように仕事が出来ずに悩み、心療内科を受診する。薬を飲んでもうつや不安などの症状が改善しなかったり、なんとなくよくはなっているのだが、薬を減らしたりやめたりすることが出来ないため相談に来るのだ。若い女性の中には、服薬によって結婚や妊娠などをためらう人も多い。
 じつはわたしは投薬中心の 、精神科や心療内科を専門とする医師ではない。だからこそ現在の専門医による投薬中心の治療には疑問を感じ、常日頃から出来るだけ薬には頼らない治療を心がけている。
 そのために用いているのが、オーソモレキュラー療法(栄養療法)という、日本ではなじみのない治療法だ。わかりやすくいうと、食事を見直し、サプリメントを用いて、うつ病や不安障害などを治療しているのだ。1960年代からカナダやアメリカで行われてきた治療法だが、日本ではまだ知られていない「最新栄養学」ということができるかもしれない。
 この治療の基本になるのは、「心(精神)のトラブルは、脳内に存在する物質のバランスが乱れたことによって生じる」という理論だ。脳内物質のバランスが乱れてしまう原因には、日々のストレスや食事の乱れがあげられる。
 仕事、趣味、家庭、恋愛・・・・・・日常には、やらねばならないことが山積みだ。これらのことには細心の注意を払い、自分の時間と労力を惜しみなく注ぎ込む。そして忙しい最中でも食事を摂っているのだが、そのような毎日では、忙しさのあまり食事がおろそかになっていると感じる方も多くいるだろう。
 一方では、健康に関する多くの情報が得られる現在、食に注意を払っている人も増えている。ところが、3度の食事には注意していても、食後のデザートは欠かさないとか、間食としてスナック菓子や甘い物をつい食べている事が多いのではないか。
 ここで私たちにとって“食べる”ということがどのような意味を持つのか、少し違った角度から眺めてみる事にしてみよう。
 医学的に見ると、私たちの身体は常に“たった今の状態”を維持しようとしている。もちろん長い期間で見れば、“成長や老化”という目に見える変化があるが、先週と今週、昨日と今日、さっきと今・・・・・・という時間で見る時、私たちは一見何の変化もない。つまり私たちが生きるということは、今の状態を保つということであり、そのために日々、食事をしているのだ。私たちが食べ続けなくてはならない意味は、そこにある。そして先週も今週も変わりなく、昨日も今日もやるべきことができている時に、健康であると自覚しているのである。
 一方、血圧が上がってきた、血糖値が高くなった、脂肪肝になった、腎臓に石が出来た、ガンの腫瘍が見つかった・・・・・・といった場合は、すべて少し以前の状態と何かが変化していること、つまり今の状態が保てなくなった事を意味し、この変化が、私たちに病気であることを納得させてくれる。
 ところが心(精神)の問題はどうか?
 「昨日はとても気分が安定していたのに、今日は朝からやる気が出ない」「生理の前には、気分がイライラしてしまう」「夕方には少しやる気があるが、朝はどうしてもダメです」「甘い物を食べると気分が落ち着く」「空腹ではイライラしてしまう」・・・・・・どうも心は、一定の状態を保つことが、身体に比べて難しいように思える。
 じつはこれらの症状は、栄養不足によっても生じるのである。
 オーソモレキュラー療法では、身体と同様、脳もいまの状態を一定に保つ作用が働いているため、脳内物質のバランスによって調節されている心(精神)も治療が可能だとして、長年にわたり欧米では扱われている。

 また、現代の日本では、誤った栄養に関する情報が氾濫している。朝バナナ、朝キウイ、夜トマト・・・・・・といったダイエット法が紹介され、脳には砂糖が必要であるかのようなコマーシャルまで存在する。今こそ、健康と栄養に関する大量の情報に惑わされず、正しい情報を選択するための知識が必要なのだ。
 本書では詳しく述べるが、ストレスが多い現代社会では、脳で多くの栄養素が消費される。また偏った食事や間違ったダイエットなどにより、脳で消費された栄養素が充分に供給されない状況に陥っている人が増えている。もはや、心(精神)のトラブルは、他人ごとではないのである。


第一章 「うつ」の95%は脳の栄養不足
●年々増え続ける「うつ」
●典型的なうつ症状とは?
●現在は投薬治療が主流

 前項であげた様々な症状から、医師はうつの診断をくだす。身体や心の変調を感じて病院やクリニックを訪れ、
 「最近、眠れなくて、夢もよく見るんです。気分も沈みっぱなしで、何もする気にならなくなって・・・・・・」
 などと自覚している症状を訴えると、医師は診断マニュアルと照らし合わせ、うつかどうかの判定をするという流れだ。さあ、そこから治療が始まるわけだが、まず、どんな治療が行われるか、ちょっと想像してみてほしい。
 「何が原因か探ろうとするはずだから、当然カウンセリングということになるのでは」
 おそらくそう考える人が多いに違いない。ところが、心療内科の医師も、精神科のドクターも、綿密なカウンセリングを行う、カウンセリングを主体に治療を考える、というケースは極めて少ないのが現実だ。投薬を主体にした治療が圧倒的に主流なのである。
 理由はカウンセリングのトレーニングを積んだ医師やカウンセラーの不足にある。本来なら、職場の環境や仕事上での人間関係、家庭環境を詳しく聞く中で、どういう過程を経てその症状が起きているのかを見極めるべきである。薬を使うにしても、うつの原因となっている環境や関係をどうやって改善していくかということに重きを置くのが、本来の治療というものである。
 しかし、そのスキルが不足している。だから、投薬治療をするしかない。風邪をひいて医師にかかれば、熱がある場合には解熱剤が、咳が止まらなければ咳止めが処方される。出ている症状を抑える対症療法だが、なんと、それと同じことがうつの治療でも行われているのである。つまり、眠れなければ睡眠薬を、気分の落ち込みが酷ければ抗うつ剤を・・・・・・というのが、いまのうつ治療の実情なのだ。
 ただし、「心の風邪」といわれるうつでも、本当の風邪とは違う。風邪は治ってしまえばもう薬は必要なくなるが、うつの治療薬には依存性がある。そこで飲み続ける事になるわけだが、長く飲んでいるうちにだんだん効かなくなり、量を増やさなければならなくなったり、種類を変える必要が出てきたりするのである。
 また、調子がよくなってきても、「薬をやめるのが怖い、やめられない」ということになりがちだ。これもうつ治療の大きな問題になっている。

 問題はもう一つある。例えば、職場での人間関係が原因でうつ症状になり、治療のためにしばらく職場を離れるというケースがある。この場合、環境を変えたことで、うつの主原因は取り除かれたはずだから、症状も改善するはずだ。しかし、思うように症状が良くならない、ということが珍しくない。
 この事実は、何を意味しているのだろうか。
 これまで環境の問題が大きいと考えられていたうつの原因が、それ以外のところにある事を物語っている。


「うつ」は食べ物が原因だった! (青春新書INTELLIGENCE)
青春出版社
溝口 徹

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