精神科医に直撃インタビュー

「精神科医の犯罪を問う」より転載
精神科医に直撃インタビュー
とても興味深い記事がありました。ネットでは見られなかったのですが、毎日新聞2009年12月11日朝刊(東京本社版)に掲載されていました。

「インタビュー 急接近」という企画で、タイトルは「抗うつ薬の処方に問題はありませんか?」となっています。記者が、国立精神・神経センター総長の樋口輝彦氏に直撃インタビューをした内容になっています。樋口氏は日本うつ病学会「抗うつ薬の適正使用に関する委員会」委員長です。

まず、大きな文字で

副作用、説明している

と書かれている見出しが目に付きました。「本当かよ!?」とツッコミを入れながら記事を読んだのですが、記者がどんどん核心を突く質問をしていき、驚きました。精神科医が苦しい言い訳や論点をずらした返答をしている様子がわかります。以下、そのやりとりを紹介します。

―SSRIという新種の抗うつ薬で、他者ヘの攻撃性が生じる副作用が出ているようですが。         
◆SSRIは口の渇きや便秘といった副作用が少ないことから市場を広げ、抗うつ薬で7割のシェアがあります。しかし別の副作用が報告されるようになり、学会で抗うつ薬の適正使用に向けた提言を出しました。現場の医師向けに、攻撃性を生じさせ、24歳以下の患者の自殺願望が増すこともあると注意喚起しました。薬を投与し始めた時や増量時は注意が必要です。副作用報告を解析すると、他人に暴力をふるう行為については女性より男性の方が行動に移す割合が高いこと、うつ病よりも「うつ状態」「不安障害」などと診断された方が、暴力の可能性が高いこともわかりました。

―処方で注意すべきこととは。
◆若い患者に対してはよく観察して処方するよう呼ぴかけました。過去に衝動的な行動をとったことがある患者や、病名がうつ状態の人も、慎重な判断が必要です。大量投与は避け、薬の量を変える場合は少しずつ増減しなくてはなりません。薬にはリスクとべネフィット(利益)があり、双方を見極めながら処方することが大切です。

―海外では早くから自殺や暴力行為の副作用が知られています。もう少し早く注音喚起できたのでは。
◆日本で最初のSSRIが承認されたのは99年、今は4商品が市場に出ている。欧米より10年遅れで、副作用報告の蓄積にも時間がかかりました。対応がひどく遅れたとは思いません。
      
―パキシルという薬で、流産や新生児の先天異常も目立ち始めています。女性への投与には配慮が必要では。  
◆薬物療法には必ず先天異常のリスクがある。そのリスクがサリドマイドのようなレべルであれぱ、投与を禁じるべきでしょう。でもそういう薬ではない。放っておけは自殺するかもしれないうつ病の女性が受診した場合、どうしますか。頭に電極を当てて通電する昔ながらの電気療法をするのか。時間と金をかけてカウンセリングによる認知療法をするのか。薬物の副作用を説明し、判断していただいたうえで処方するのが医師の役割です。

―副作用を説明する医師は少数派では?短い診療で薬だけ出す医師もいます。
◆少なくとも、これから妊娠しようという人に、何も説明せずに薬を出すことはないでしょう。

―精神科の診療所は05年で5144カ所と約年前の3倍強です。医師はきちんと訓練を受けていますか。
◆うつ病の通院患者は100万人超とここ数年増え、どこの施設も予約で満杯。専門の精神科医で全員を診られず、診療に1人5~10分しかかけられない現実がかある。すベてのクリニックが必ずしも適切といえる処方をしているわけではないと推察します。しかし医師向けの教育は熱心に行うようになった。最近は、臨床研修で精神科が必修のプログラムとなり、医師の卵もうつ病を学んでいます。

―SSRIと偽薬の効果は大差ない、という海外の論文もあります。軽症のうつ病患者にはSSRIを使わない外国も多い。なぜ日本は薬に頼るのでしょう。
◆ある程度症状の重いうつ病患者を、薬を使わず精神療法で治すのはまず無理です。日本の精神医療は低医療費で、時間をかけても診療報酬が低く、どうしても薬に比重がかかる状況にあることを知ってほしいと思います。

精神科医の返答に対するツッコミは皆さんにお任せします。この精神科医は、軽症うつの若い女性患者が何の説明もなくバンバンとパキシルを出されている実態を知らないようですね。いや、本当は知っているので、わざと論点を微妙にずらして質問には正しく答えないのでしょう。

まあ、色々と言質がとれましたので、非常に興味深い記事だったと思います。10年後にも精神科医は同じことを堂々と言えるのか楽しみです。集団訴訟が起きてから「国の対応が遅かった」などと態度を180度転換し、患者の味方をするふりをしないで下さいね。将来的にパキシルが妊娠可能な女性に対して禁忌になる可能性もありますが、そういう時に「先天異常を起こす危険性は当初からわかっていた」などと言わないで下さいね。

転載終了


パキシル.net
パキシルとは―パキシル(一般名:塩酸パロキセチン水和物)は、グラクソ・スミスクライン株式会社から発売されている、新しいタイプの抗うつ剤、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(selective serotonin reuptake inhibitor、いわゆるSSRI)の抗うつ剤です。
●パキシルに関する警告
「海外で実施した7~18歳の大うつ病性障害患者を対象としたプラセボ対照試験において有効性が
確認できなかったとの報告、また、自殺に関するリスクが増加するとの報告もあるので、本剤を18歳未満の
大うつ病性障害患者に投与する際には適応を慎重に検討すること 。」


パキシルの使用上の注意
警告や禁忌にも関わってきますが、パキシルに関しては注意事項が多岐に渡りますのでよくご確認の上でご使用ください。
●重要な基本的注意
1. 眠気、めまい等があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には十分注意させること。これらの症 状は治療開始早期に多くみられている。
2. うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更す る際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察し、新たな自傷、気分変動、アカシジア/精神運動不穏等の情動不安定の発現、も しくはこれらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行なうこと。また、うつ病・うつ状態以外で本剤の適応となる精神疾患においても自殺企図のおそれがあり、さらにうつ病・うつ状態を伴う場合も あるので、このような患者にも注意深く観察しながら投与すること。
3. 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
4. 家族等に自殺念慮や自殺企図のリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
5. 大うつ病エピソードは、双極性障害の初発症状である可能性があり、抗うつ剤単独で治療した場合、躁転や病相の不安定化を招く ことが一般的に知られている。従って、双極性障害を適切に鑑別すること。
6. 投与中止(特に突然の中止)又は減量により、めまい、知覚障害(錯感覚、電気ショック様感覚、耳鳴等)、睡眠障害(悪夢を含 む)、不安、焦燥、興奮、嘔気、振戦、錯乱、発汗、頭痛、下痢等があらわれることがある。症状の多くは投与中止後数日以内にあら われ、軽症から中等症であり、2週間程で軽快するが、患者によっては重症であったり、また、回復までに2、3ヶ月以上かかる場合も ある。これまでに得られた情報からはこれらの症状は薬物依存によるものではないと考えられている。本剤の減量又は投与中止に際しては、以下の点に注意すること。
(1) 突然の投与中止を避けること。投与を中止する際は、患者の状態を見ながら数週間又は数ヶ月かけて徐々に減量すること。
(2) 減量又は投与中止後に耐えられない症状が発現した場合には、減量又は中止前の用量にて投与を再開し、より緩やかに減量するこ とを検討すること。
(3) 患者の判断で本剤の服用を中止することのないよう十分な服薬指導をすること。また、飲み忘れにより上記のめまい、知覚障害等 の症状が発現することがあるため、患者に必ず指示されたとおりに服用するよう指導すること。

7. 本剤を投与された婦人が出産した新生児では先天異常のリスクが増加するとの報告があるので、妊婦又は妊娠している可能性のあ る婦人では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合以外には投与しないこと。」

パキシルの副作用
パキシルを服用する際に伴う副作用には、
嘔気、傾眠、口渇、めまい、便秘、頭痛、食欲不振などが主なものとなります。

また、重大な副作用を以下に示します。
●重大な副作用
「1. セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、幻覚、反射亢進、ミオクロヌス、発汗、戦慄、頻脈、振戦等)
2. 悪性症候群(無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等)
3. 錯乱、幻覚、せん妄、痙攣
4. 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(主に高齢者において、低ナトリウム血症、痙攣等)
5. 重篤な肝機能障害」



これら重要な注意事項を、しっかりと患者さんに示したうえで、処方されてるとは到底思えませんね


沖縄県沖縄市
富村カイロプラクティックオフィス
富村政昭

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