書籍紹介 精神科セカンドオピニオン 正しい診断と処方を求めて

はじめに ー 誤診・誤処方を受けた患者とその家族より
 最愛の息子と妻をずさんな精神医療の犠牲者として失った「地上の旅人」氏が、自分と同じ経験をする人が二度と出ないようにとの思いから開設したウェブサイト「精神科セカンドオピニオン」。2005年10月に開設された本サイトには、心を病み、回復の希望を失った多くのさまよえる患者やその家族が、次から次へと駆け込んできた。サイト内にある掲示板は書き込みで埋まり、開設から2年半を経た2008年5月には、サイト利用者として登録した人数は860名を超えた。今でも2日に1人以上のペースで「新患」が増えている状況にある。
 この掲示板で交わされる内容は多岐にわたる。向精神薬について、薬剤以外の治療法について、患者に対する家族の心構え、自らが通う精神科病院の実況報告、適切な処方に主治医を導いていくための話し合いの方法・・・・・・こうした精神医療に関するさまざまな知識、知恵や意見などが活発に交換・共有されている。本書の出版も、こうした活動のなかで、「私たちの思い、経験を生かした本をみんだでつくろう」という声をきっかけに決まった。

 「精神科セカンドオピニオン」掲示板に参加しているのは、私たち患者・家族だけではない。主治医の処方に疑問を持つ患者・家族の声を聞き、自らの意見を「セカンドオピニオン」として提供することに尽力している一人の医師がいる。笠陽一郎氏である。笠医師は、サイト内の掲示板とそれに併設された「カルテルーム」を活用して、セカンドオピニオンを無償で提供している。
 毎日休みなく続く患者やその家族からの書き込みに対して、一つひとつ丁寧に答えている笠医師の労力は想像の域を超えている。診療の合間を縫い、診療後の時間をも費やして答えている。笠医師をここまで突き動かすものは何なのか。その答えの一つが、笠医師自身が開設しているウェブサイト「毒舌セカンドオピニオン」にあった。それを以下に引用する。
精神科医として36年、開業して27年目になる。年を経るごとに思うこと・・・・・・それは過去の過ちの数々・・・・・・とくに最初の8年間の精神病院時代は、基本的な「精神医療論」から始まって全てがあやまちの連続だった。もちろん
現在も相変わらず「小さなミス」が積み重なる日々であり、それらの検証のためにこのホームページを開いてみようと思う。
 当院外来には当然周辺の精神病院やクリニックまた一般病院からの患者が色々なかたちでやってくる。それを通して思うこと・・・・・・ほとんどの患者は「医原病」である。「病気」は医者によってつくられ医者によって増悪させられている。
(2007年11月1日)


 「精神科セカンドオピニオン」に集まってきた数百人に上る患者ならびに家族の声、そして笠医師と患者・家族との2年余りにわたるやりとりの結果、我が国の精神医療において、看過できない問題が蔓延していることがはっきりとわかってきた。
 たとえば、投与された不適切な向精神薬や抗パーキンソン病薬(副作用止め)によって副作用が引き起こされると、主治医はこれを精神疾患の主症状だと決めつけ、さらに不適切な薬を投与するという悪循環が始まる。このようにして作り出された薬剤性精神病により、長期にわたって入院を余儀なくされ人生の大半を棒に振ってしまう・・・・・・そういった悲惨な例が少なからずある。しかもこれはほんの一例に過ぎない。
 こうした患者や家族が、笠医師のセカンドオピニオンを受け、主治医に診断や処方の見直しを依頼した結果、多くの患者は明らかに快方に向かっていった。それは次のように数字にも表れていた。
 2007年7月から2008年5月までの間、「精神科セカンドオピニオン」掲示板に参加している868名を対象にアンケートを行った。その結果、回答者249名のうち、笠医師のセカンドオピニオンが妥当であると判断したケースは9割の226名に達した。「妥当」と判断した根拠は、セカンドオピニオンに沿った治療に変えたことにより、精神的な症状が治まり長期の観察の中で明らかに快方に向かったという、それぞれの確かな「実感」にある。
 さらに、セカンドオピニオンを受ける以前に主治医から「統合失調症」と診断されたケースは169名であったが、セカンドオピニオンではそのうちの156名、約9割が統合失調症ではないと判断されていた。その後、彼らの多くが、解離性障害や強迫性障害、発達障害の二次障害と診断された。つまり、効かない向精神病薬を大量に投与されていたのである。


あなたの受けている治療は間違っていませんか?
 私たちは、精神医療における誤診と誤処方で苦しめられてきた(今も苦しんでいる)、患者と家族である。自らの体験を伝えることで「一人でも多くの人を助けたい」という思いから、この本の出版を決めた。
 もし、あなた自身やあなたの大切な人が今、精神医療を受けているなら、そして不安や疑問を感じているならなおさらのこと、一度考えてみてはもらえないだろうか。「診断は、処方された薬は、間違っていないか」と。
 この問いに対して、あなたは「専門家である医師が間違えるはずはない」と思うかもしれない。確かに、それは無理のないことだと思う。私たちも長い間、そう思ってきた。そう思わされてきた、と言うべきかもしれない。しかし、もしあなたが、治療を受けるたびに薬が増えている、副作用が増えている、「おかしい」と感じているなら、それは誤診・誤処方によるものかもしれない。私たちはけっして不安をあおりたいわけではないが、残念なことに、私たちの実感として、それほどまでに今の精神医療は誤謬に満ちている。


 私たちも、自分が、自分の大切な人が、病気ではなく誤った診断と処方で苦しんでいるなどとは信じられなかったし、信じたくなかった。ずっと治癒を願い、医師の指示に従い、疑問や不安があっても押し殺してきた。処方された薬を「治るため」だと飲み(飲ませ)続けてきた。しかしその結果、苦しみが無くならないばかりか、治療を重ねるたびに状態は悪化し、新たな症状が積み重なるように増えていった。私たちが恐ろしくなり、勇気を振り絞ってその不安や疑問を医師にぶつけても、医師は答えないばかりか、「素人に何がわかるのか」「薬を飲むのをやめると取り返しがつかなくなる」「治療のためには仕方のない副作用だ」とねじ伏せてきた。どうしてそこで立ち止まって考えてくれなかったのかと思う。必要のない向精神薬は、人生の貴重な時間を奪い、時には命まで奪っていった。

 私たちは誤診、誤処方を受けた。そして、それは珍しいことではない。体験者である私たちだからこそ、確かに言える。その証に、私たちが集うきっかけとなった、精神医療に苦しむ患者・家族のためのウェブサイト「精神科セカンドオピニオン」の登録者は、2005年の開設以降、わずか2年半の間に860名を超えた。現実には、さらに多くの人が誤診と誤処方に苦しんでいるだろう。私たちは一人でも多く、その人たちを助けたい。だからぜひ本書を手に取ったあなたにも、一度、今受けている治療が正しいかどうか、振り返ってほしい。医師は万能ではなく、全てを知っているわけではない。けっして医師任せにしてはいけない。

 あなたの受けている治療は間違っていませんか?
 『精神科セカンドオピニオン』出版事務局
精神科セカンドオピニオン―正しい診断と処方を求めて
シーニュ
誤診・誤処方を受けた患者とその家族たち

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