増える環境過敏症(3)風車の超低周波音 懸念

続・増える環境過敏症(3)風車の超低周波音 懸念
聞こえないが、微細な振動となって遠方に届く「超低周波音」。前回の連載では静岡県南伊豆町の健康被害を取り上げたが、住民が風車の建設計画に「待った」をかけた島もある。

 五島列島の北端に位置する宇久島(長崎県佐世保市、人口約2400人)。面積約25平方キロ・メートルの小さな島で、2009年、風車50基(出力10万キロ・ワット)を建てる計画が持ち上がった。住民は、景観が変貌する不安に加え、伊豆半島などで報告される健康被害への不安を募らせた。

 住民団体「宇久若いもんを支援する会」が結成され、建設反対運動を展開。有権者の7割の反対署名が集まり、同市に提出した。現在、計画は凍結されている。

 島で唯一の診療所である佐世保市立総合病院宇久診療所の所長、有吉靖さんも反対の声を上げ、各地の集会所でこう訴えた。「風車の影響で不眠などの体調不良が続出したら、診療所では支えきれない。私自身も体調を保てる自信はない」

 超低周波音の健康影響は、まだ科学的に証明されていない。だが、有吉さんの主張は明快だ。

 「超低周波音の健康被害に科学的根拠がないというのは、現場を知らない研究者の理屈。風車が回り始めた途端、不眠や動悸(どうき)、頭痛などの症状が表れ、風車から離れたり、風車が止まったりすると改善する。こうした事実があれば、臨床医は風車の影響を真っ先に疑うのが当然だ」

 有吉さんは、宇久島に午前4時過ぎに入港するフェリーの超低周波音を測定した。その結果、着岸と離岸の際の計2分間、超低周波音が発生することが分かった。そこで、港から半径2キロ以内の住宅で影響を聞くと、6割の住民に振動で目覚めた経験があった。

 「わずか2分でこの結果。24時間回り続ける風車の影響は、はるかに大きい」

 だが、「衰退する一方のこの島の未来のために」と、風車の誘致を進めた元議員らの思いは複雑だ。「もし健康影響があるとしても、風車の数を減らし、民家から一定の距離をおけば影響は出ないはず。そうした議論もなしに、全否定という現状は残念でならない」

 宇久島の多くの住民が抱く健康影響への強い懸念。それは、超低周波音の被害から目をそらし続けた国や自治体、業者らの姿勢によって生じた。

 そこで国は、風車を来秋から環境影響評価の対象とすることを決定。建設前に低周波音(超低周波音を含む)のレベルを予測する方法や、健康影響についての調査を始めている。環境省環境影響評価課は「周辺住民の健康に十分配慮したい」としている。


(2011年11月22日 読売新聞)
================================================

沖縄県内唯一!
米国アクティベータ国際上級認定カイロプラクター
NAETプラクティショナー
富村・カイロプラクティック・オフィス
富村・カイロプラクティック・オフィス(旧)
富村政昭
沖縄県宜野湾市真志喜2-24-14

"増える環境過敏症(3)風車の超低周波音 懸念" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント